園長コラム

2021.06.01

テーマ「環境」2

今年は例年よりも2週間ほど早めの梅雨入りとなりました。

梅雨入り前に外遊びをたくさんしようと思っていた担任達にとっては、少々計画が狂ったのかもしれません。しかし、そこは上手に頭を切り替えて、その環境でできることをと、雨間を狙い、裸足になって園庭に出てくるクラスがありました。ある子が水たまりに足を入れ、「水があったか~い♪」と担任に教えてくれたそうです。「なんでだろうね~」「不思議だね~」というやりとりがきっとあったことでしょう。自然の不思議に触れながら、今そこにある環境で楽しめる方法を見つけ出してほしいなと思います。

今年度の東幼稚園のテーマを「環境」ということにした話を前回しました。

幼稚園という学校は「国語」「算数」などの教科はありませんが、「健康」「人間関係」「言葉」「表現」「環境」という5つの領域を指標として子どもの成長が図られます。その5つの中の1つの「環境」です。環境には物的環境と人的環境というのがあり、今回園のテーマとしたのは人的環境としての「環境」です。職場である保育現場に入ったら、子ども達も一緒にいる場所でどんな言葉を発するのか、どんな自分でいるべきかということをもう1度振り返ってほしいというお話をしました。

そして、その話の流れで1つのエピソードを紹介しました。

以前、ある研修会の中で講師が話された内容でした。その講師の知り合いの男性という方がいるのですが、その方は自分のお子さんにわざと、豆腐のことを肉、肉のことを豆腐と教えていたそうです。食卓にお肉が出ると「わ~、今日は豆腐だね」というように。それを子どもが小学校に入学するまで続けたそうです。そして、その子は小学校の給食の時間に周りの友達に間違いを指摘されることになります。大好きなお父さんが間違ったことを言うはずがないと思って、「違うよ、これは豆腐だよ」と最初は言い張っていたそうですが、ようやく自分の方が間違っているということに気付いたそうです。帰宅してから、お父さんに「なんで嘘を教えたの?!」と詰め寄ったであろうことは想像に難しくありません。お父さんの意図は分かりませんが、この話のポイントはこういうことです。子どもは、自分の大好きな家族や保育者の言うことであれば、全く疑わずに信じてしまいます。ゆえに、冗談であっても、「あなたはなんてダメな子なの」とか「ママはパパのことが嫌い」などと言わない方がいいです。かくいう私も、小学校低学年くらいの時にそのような経験をして、とても戸惑って夜眠れなくなったことがあります。その時のことを思い出すと、あの時の不安な気持ちがよみがえるほどです。

叱ることもあるでしょうし、過剰に褒める必要もありませんが、子ども達はスポンジです。スポンジにはポジティブで温かい言葉のシャワーをかけてあげたいですね。

園長 三宅貴之

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