園長コラム

2018.01.26

選ぶということ

冷たい風もなんのその。寒さが厳しくなっていく中でも、園庭を元気に駆け回っている子ども達です。南国の宮崎県であっても、この時期は水道が凍ったり、霜柱が立ったりします。そんな変化を感じ取れる環境設定を仕掛け、みんなで驚き、子ども達の「なんでだろう?」が生まれることを願っています。

さて、平成29年度も残り2ケ月ほどとなりましたが、今年度も大小いくつかの変化を試みてきました。その中でも、最も優先順位が高く、又、最も効果が出たと感じたのは保育室の環境を大きく変えることでした。コーナー遊びの充実です。以前の園長コラムでも少し触れましたが、これからの時代を生きていく子ども達のために必要なのは、“自らで選択する”→“夢中になり工夫する”→“仲間と協働する” という経験です。最近は“アクティブラーニング”というキーワードをよく耳にしますが、幼稚園は元々アクティブラーニングの場なので、特に目新しく感じることはありません。しかし、子どもが自ら選択する遊びの選択肢を広げてあげて、そこから始まる保育を大切にしたいと思いました。

「選択する」という行為は、自分の好きや嫌いを感じるセンサーと対話することです。そして、自分で選択したものであるからこそ、ちょっとうまくいかないことがあっても投げ出さずに最後までやろうとします。それが集中力や工夫する力に繋がります。さらに、集団生活の場である幼稚園では、それぞれに想い(好き・嫌いも含む)があるからこそ、違う意見を認めて受け入れたり、折り合いをつける経験を積むことができ、コミュニケ―ション能力が培われます。子ども達同士の関わり合いから新たなものを創造する楽しさも感じます。

幼稚園生は年中組や年長組にもなれば、自分の親や担任に“気を遣う”ということもできるようになります。それも成長の姿ですが、そういう成長を見せる子ども達だからこそ、保育者は子どもの「やりたい!」から始まる活動を意図的に仕掛けていく必要があります。幼稚園は人との関わり合いの原体験を積む場所です。そして、子ども達はその感性を持って小学校以降の学校体系に進学し、知識や技術を得て、いずれは市民社会の一員として社会に出て活躍していくのです。

AI時代の話も以前しておりますが、そういった時代に必要とされる人は“人間にしかできないことに長けている人”、“答えのない世の中で物事を一歩ずつ前に進めることができる人”ではないかと考えています。「(人間社会の中で)AIの時代が来る」と言われている内はまだ人間が選択権を持っている時代です。AIはどういう社会を作りたいかを望むことはありません。どうありたいのかを考えるのも、そのために選択をするのも人間なのです。

話は変わりますが、今週末は延岡市長選挙です。子ども達に延岡市民の一員として「選択する」大人の後ろ姿を見せてあげましょう。人生は選択の積み重ねの結果で、それが主体的に生きるということなんだと教えてあげたいですね。

園長 三宅貴之

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