園長コラム

2018.06.29

“させる”と“したくなる”の間

梅雨明けが待ち遠しい7月になります。「今日はプールや水遊びはできるのか?!」と、毎日空を眺める子ども達です。たまの晴れ間には園庭から「キャッキャッ」と歓声が聞こえてきます。水と戯れる機会を沢山作ってあげたいなと思っています。
先日は近畿地方で大きな地震がありましたが、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。昨年は九州北部で大雨被害もありました。今は新燃岳の状況も気になります。7月の避難訓練では、津波警報発令時に実際に避難する場所まで登ります。毎日のマラソンで足腰が強くなっているといいです。
先日は親子参観日を行いました。
年長組の親子製作や年中組のレクリエーション、年少組の親子製作やひよこ組のふれあい遊びなど、それぞれの学年が親子の時間を楽しみました。今年度は年中組のレクレーションの趣向を少し変えてみました。先月のコラムでも4歳児は比較が出来るようになってくるという話をしました。1位や2位という意味が分かってきて、それが競争意識となって表れてきます。親子の楽しい時間・普段の様子を感じていただく参観の機会であると同時に、子ども達の成長を確認するというテーマもあったようでした。

さて、1学期は“子どもとは?”“子どもが成長するとは?”というようなことに繋がるお話をしたいと思い、無い文才で文章を書いてみましたが、ちょっと難しい話もあったので補足をします。先月号の“自我”と“社会的自我”の葛藤とは、簡単に言えば「僕は今これで遊びたい(自我)けど、今は○○をする時間だ(社会的自我)」のようなことです。ひよこ組の後半から年少組は、この調整を自分で出来るように“援助”することに担任は重きを置いているはずです。話を聞かなくてはいけない場面であれば、子どもが聞きたくなるような話や話し方をし、給食を食べる場面であれば「給食をいっぱい食べたらかっこいい男の子になれるよ!」などと促していきます。そうやって(言い方は良くないですが)乗せられた結果出来たとしても、子どもは自分でやったんだ!という自信を持っていきます。そして、次の機会には、先生に促されなくても自分からそれをしようとする。こういう仕組みで心情・意欲・態度を育てていくのが幼稚園という教育の場です。昨年のご意見箱の回答にて、幼稚園でたくさん遊んで育っていれば小学校以降の学習にも良い影響がある、という話をしましたが、そのカラクリを簡単な一つの例えで言えば、面白い!と心を揺れ動かされる(心情) → 話を聞こうとする(意欲)→ 安定してその状態を作り出せる(態度)ことで、例え面白くない話であったとしても最後まで聞けるようになるということです。もっと言えば、このプロセスを経ずに“指導”という名目だけで態度だけを要求していると、「あの先生は怖いから話を聞いとく」「この先生の話はつまんないから聞いてるフリをしとく」のような反応をする子になるかもしれません。子ども達は正直です。子どもなりに置かれた状況に対応しようとします。

幼稚園の子ども達の姿が、驚きや好奇心に溢れたものであってほしいと思います。

園長 三宅貴之

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