園長コラム

2019.02.02

幸せな大人になるために

朝晩がぐっと冷え込んできて、本格的な冬が到来しました。しかし、そんな寒さをものともせず、園庭を駆け回り、なわとびやボールで遊んでいる子ども達の姿があります。今年は水道が凍ったり、霜柱が立つかな~。例年に比べると暖かいな~と思っています。

年長組はこの3学期を過ごすにあたり、みんなで話し合いをしたようで、クラスの黒板に3学期にしたい遊びがたくさん書かれていました。小学校への進学を見据え、自分達で意見を出し合い、遊びの計画をし、ルールを決め、共に遊ぶ中で楽しさに共感し合い、振り返ることができる自治的集団になってきました。年中組は今年はうんていに挑戦したり、友達となわとびをする姿が見られます。年少組もモノを介して繋がりが生まれる段階を超え、言葉を介して友達と繋がってきているように感じます。それぞれの学年の子ども達がこの1年で大きく成長しましたね。

さて、この平成30年度は、保護者の皆様が感じるほどの大きな園運営の変化はなかったように思いますが、若い職員達も成熟の段階に入り、園内では次の変化への準備を着々と進めてきております。ゆるやかですが、着実に子ども達の姿も変わってきていると感じています(もちろん良い意味で)。さらに研修を積み、見識を広げ、より良い園文化を築いていけるよう研鑽していきたいと思っています。早速ですが、1月に園長研修会がありましたので、その講演内容から一つ。

今年の10月より「幼児教育・保育の無償化」が始まりますが、無償化が実現した背景には、ヘックマンがペリー就学前教育プログラムの成果などからまとめた知見があり、幼児教育への支出は将来への投資であるという考え方がある。国は、税金を使う人ではなく納める人を育てたい。又、ヨーロッパにおいて、大学を出ても役に立たない人が増えたという危機感が生まれたことから、OECDが教育の研究を行ってきた。そして、それを突き詰めていくと、4歳・5歳の時期にどんな生活を送っていたかということに行き着いてしまう。具体的には、その時期のごっこ遊びや継続する力、人の意見を聴く・自分の意見を言うなどの認知能力。妥協点を見出す力の獲得などである。幼稚園でも、「この子、面白い提案するなー」「うまくまとめる力があるなー」と感じる子がいるが、やっぱりそういう子は大人になったときに社会で活躍している。実感としてあったものが世界的に証明されている、などなど。(逆に、こういった生活を送っていた子どもは学力・収入が低くなるという研究の話もありました。興味のある方は園長まで)

私がその講演で受け取った1番大きなメッセージは、「幼稚園は、どういった未来が来るかを予想し、そこでどういった姿で活躍する大人が社会に必要とされるかをイメージし、そういった大人になるために今幼稚園で育んでおく能力は何かを考えなくてはならない」でした。子ども達の今の姿と大人になった姿をイメージしつつ、その姿が幸せであるようにと心から願っています。

園長 三宅貴之

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