園長コラム

2022.01.31

今、育とうとしているものをじっくりと

ここ数日は暖かい日が続いています。

ひと昔前は、1月後半から2月にかけての時期が最も寒い時期だったと記憶していますが、これから一雨ごとに暖かくなっていくのかもしれません。そして、今まさに第6波が猛威を振るっています。近隣の小学校が休校になった際にはたくさんの子ども達が欠席しました。登園している子ども達にとっては寂しいことですが、欠席していた子が久しぶりに登園したときにはとても嬉しいようで、友達の大切さを改めて感じている子ども達です。

又、先日は大きな地震もありました。

夜中に起こった地震だったので、熊本地震のことが少々頭をよぎりました。翌日の土曜日に出勤した職員に幼稚園の状況を聞き、何も問題がないことを確認し、その日はみんな南棟で過ごすことにしました。翌週に子ども達が登園してくると、お家での様子をクラスで共有したようです。家族で避難場所に避難した子もいれば、全く起きなかった子もいたようで、それぞれだな~と思っていましたが、とっさに“イモムシ”になって身を守る動作ができた子もいたようです。毎月の避難訓練の成果でしょうか、幼稚園で身に付けたことをしっかりとお家でも再現できている子ども達に感心しました。

3学期ならではの活動も本格的に始まっています。

自分達で遊びの計画を立て、その時間をクラス毎に満喫したり、2月の節分の準備にとりかかっているようです。年長組担任の保育記録を読むと、“自分の中のどんな鬼をやっつけたいか”という話し合いの中で、「朝起きれない鬼」「テレビゲームばかりしてる鬼」「わがままな鬼」など、いろんな鬼が自分の中にいるという話をしてくれたそうです。もしかすると、ご家族に注意されることを自分の課題だと認識しているのかもしれませんが、社会的自我(社会的に求められる自分という概念)が育ってきて、みんなの中の自分という意識が育ってくるとともに、自分の姿を客観的に捉えることができるようになっているのかもしれません。と、年長組の育ちの話をすると、年少組や年中組など、その学年より小さい子ども達にもそういった力を!と、保育者だけでなく保護者も焦ってしまうかもしれませんが、その必要はありません。その年齢年齢で育つものがしっかり育っていれば、今の年長組の子達のようにいずれなっていきます。年少組であれば、まずは担任が興味を持って聞きたくなるような楽しい話をする。その経験の積み重ねで、人の話を聞く態度というものが出来ていきます。そして、年中組くらいになれば、自分の考えや思いを言葉にする経験です。それをまずは担任が上手に受け止める。自分の意見が尊重される経験をした子は友達にもそういうことを伝えようとする。最初は上手くいかないかもしれないけれど、相手の話も聞くことも出来るので、お互いが納得できる落としどころを見つけられるようになる。そうなれば、自分達で自分達の世界を面白くする活動がどんどん広がっていきます。子育てに飛び級制度はありません。焦らずに、今、育とうとしているものをじっくりと育てていきましょう。

園長 三宅貴之

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