園長コラム
去る3月
暖かくなったり、冬の寒さに戻ったりという毎日を過ごしておりますが、もうまもなく今年度最後の月、3月を迎えようとしています。先日、お散歩に出かけた年少組・年中組の子ども達の「ただいまー!」に応えようと窓を開けると、この1年でしっかり大きくなった姿を見ることができ、もう1年が終わるんだな~と感じたところです。今回の新型コロナウィルス感染の第8波はそれほど大きな混乱もなく収束していきそうです。その代わりと言っては何ですが、インフルエンザに感染するお子さんが多くなってきました。3月はみんなが揃って過ごせる日が沢山あるといいなと思っています。
さて、2月には節分ということで、少しだけ怖い鬼と対峙した子ども達です。「自分の中の悪い鬼をやっつける」が、昔から幼稚園や保育園で行われてきた豆まきの意義だったと思われますが、誤飲の問題で落花生の豆を使うことができなくなり、「不適切保育」というキーワードの登場で、この行事も取り組みを見直す良い機会となりました。自分の中の悪い鬼(≒自分の課題)という概念をどれほどの子ども達が理解しているのだろうかと考えたときに、もっとシンプルに心を育てる機会になったように思います。特に、年長組の豆まきは“鬼に捕まった担任を助け出す”というコンセプトで行われましたが、担任との間に生まれた信頼関係や深い絆を見ることができ、驚くとともに、子ども達の勇気をとても頼もしく思ったところです。
そして、その年長組は卒園式を迎えます。
3年前の1月に新型コロナウィルス感染の第1波が訪れましたが、3年保育のお子さんであれば、その第1波の中で新たな集団生活を始めたことになります。保護者の皆様にとっても、入園への期待・不安に加えて、新型コロナウィルスへの不安・対応の中で始まった新生活だったと思います。言葉では簡単に語ることができないほどのご心労があったこととお察しします。この3年間、大変お疲れさまでした。参観日の回数が少なかったり、マスクをしたままで表情がお互いによく分からない中でコミュニケーションをしていく毎日。行事の開催方法もいろいろと工夫しながら行ってきましたが、心も身体を大きく大きく成長してくれた年長組の子ども達です。幼稚園で培った感性をそのままに、これから成長していく姿を楽しみにしていますよ。そして、明るい未来を作っていくための大きな力になってくださいね。
又、3月は職員との別れの時期でもあります。
さやか先生は勤続6年。明るく元気な性格に加えて、とても真面目で責任感の強い先生です。元々は5年勤務した後に県外に行かれる予定だったのですが、5年目に担当してもらった年長組にとてもやりがいと楽しさを感じてくれて、もう1年残ってくれたという経緯があります。次のステージでも先生の良いところを十分に発揮していただいて、どうぞお幸せにお過ごしください!これまで本当にありがとうございました。
最後に、卒園する子ども達や退職される先生に素晴らしい未来が訪れることを心よりご祈念申し上げ、来年度も在園する子ども達の成長を願い、今年度最後のコラムとさせていただきます。1年間ありがとうございました。
園長 三宅貴之
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