園長コラム

2026.10.30

目に見えないもので

昼間はまだ若干暖かさも残りますが、朝夕の寒暖差も大きくなってきて、秋の訪れを感じています。園庭の木々からもそれを感じることができます。木々の中には実がなるものもあり、それを使って遊んだクラスがあったのでしょう、赤い実がなくなっていました。そういった木々の小さな変化を感じ取ったり、自然物を遊びに取り入れていく経験ができたのではないかと思います。

又、10月は年少から年長までの3学年がみかん狩りに出かけました。

暑さもあって、年少組・年中組は園内に帰って来てお弁当を食べましたが、年長組はとても良い気候に恵まれて、秋の澄み渡った空気の中で美味しいお弁当を満喫することができました。こゆき先生が「こうやって遠足みたいに外でお弁当を食べるのはこれが最後だよ」と子ども達に伝えていて、この貴重な時間を名残惜しく感じたところでした。

そして、16日(金)にはPTAのお楽しみ会も開催されました。

子ども達も参加できるバルーンアートがとても盛り上がったようで、風船でできた衣装を着た子ども達の嬉しそうな笑顔を見ることができました。ご準備いただいた4役さんはじめ、雰囲気を盛り上げていただいたPTA役員の皆様、子ども達のためにありがとうございました。これから11月に入っていきますが、早速、保育園部の生活発表会がありますし、幼稚園部も12月の生活発表会も意識した日常になっていきます。子ども達の成長した姿を楽しみにお待ちください。

さて、そういった行事に関心が向きがちですが、子ども達は日々の幼稚園生活の中で様々な育ちを見せてくれています。いわゆる“主体性保育”を取り入れて2年目になりますが、子ども達はもちろん、職員も大きく育ってきています。しかも、両者ともとても楽しそう(笑)。先日、今やっている主体性保育に関する園内研修を行ったようで、年中組と年長組の子ども達が育つ部分の違いや、“年長組の子ども達が今こんな姿を見せてくれるのは、年中組の時にこんな力が育っていたからだ”というような理解を共有できたようです。「僕はこう思う」「私はこうしたい」(A or B)が交錯し合う年中組の経験があってこそ、「じゃあ、こうしたらいいんじゃない(A + B = C)」という提案ができたり、色んな意見や考え方を受け止めたり、自分の中に取り入れて試行錯誤していく力が育っていくのだと思います。巷では、“一斉保育”か“主体性保育”かという論争があるようですが、本質的なことはそういった表面上の形ではなくて、子ども達の何を育てようとしているのか自覚し、何が育ったのかをしっかりと見極める視点です。保育者にもそれを具体的なエピソードと共に説明できる力が必要とされています。“○○ができる”というのは分かりやすいです。それを教育の成果だと感じる保護者の気持ちも分からないわけでもない。でも、人生100年時代を生きていく今の子ども達には、目には見えずらいけど確かに必要な力があります。「目に見えるものは、目に見えないものによって作られている」。私の好きな言葉です。

園長 三宅貴之

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