園長コラム

2023.10.10

変えられないものに

このコラムを書き始めた本日25日(月)の午後は物凄い豪雨に見舞われております。

一雨ごとに少しずつ気温が下がっていく季節になりましたが、運動会の練習を張り切っている子ども達には残念な雨でもあったりします。翌日は曇りの丁度良い天気となり、開閉会式やそれぞれの学年の競技で盛り上がりました。年少組の子達には広い練習場所や当日の会場で楽しんでもらいたいですし、個人個人が頑張る経験をしてほしいです。年中・年長組の子達には勝負にこだわってもらい、「勝って嬉しい」「負けて悔しい」という経験を出発点にして、意欲を持ち、仲間と試行錯誤し、充実した時間を過ごしてほしいと思います。

さて、9日(土)にはたまご組・ひよこ組・つくし組の運動会である“ちびっこスポーツフェスタ”が開催されました。先生方や子ども達は下見もかねて1度だけ訪れたことのある場所でしたが、いつも過ごす場所ではないにも関わらず、子ども達は普段遊んでいる様子などを見せてくれたように思います。保護者の皆様も、お家で見るお子さんの姿とは違う姿を微笑ましくご覧になられたのではないでしょうか。暑さもあって、中々いつもの調子が出せなかったお子さんもいらっしゃったかと思われますが、それも思い出の一つとしてご家族の皆様の記憶にいつまでも残っていてほしいなと思います。

そして、21日(木)には全九州私立幼稚園PTA研修会 宮崎大会が開催され、本園からも11名ほどの保護者がご参加くださいました。基調講演に教育評論家の親野智可等さん、記念講演にシンガーソングライターのJILLEさんという二本立ての研修会でしたが、とても勉強になりましたし、楽しませていただきました。親野智可等さんからは「激動の時代を生きていくために幼稚園のとき何が本当に大切なのか?」というテーマでお話いただきました。1時間半近くの時間の中に色々な具体例を交えた工夫の仕方や子育ての考え方を見つめ直すようなお話が沢山あり、保護者の皆様には大変勉強になったものと思われます。私が大切だと感じたポイントは“変えられないものに焦点をあてない”ということでした。これは私が4月のコラムに書いた“その子の良いところを見ていく”という話に通じる部分があります。人間には性格などの遺伝子レベルで決まっていることがあって、それを叱られるたりすると自己肯定感が下がって人間不信になっていきます。自己イメージは他人の言葉で作られるからです。長所と短所はコインの表と裏で、人生においてはそのコインをどう生かして生きていくのかが重要なのだと思います。この話は子どもがもう思春期に入っている私にも響きました。幼児期に関わらず、何歳になっても我が子は我が子で、期待と心配が絶えませんが、子育てというのはそこに少し(?)の苦労と大きな喜びがある営みなのだと思います。

園長 三宅貴之

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