園長コラム
みんなと乗り越える
今年も暑い暑い夏になりそうですね。
例年、5月末にプールが登場するや否や梅雨に入っていき、梅雨の晴れ間にプール活動を楽しむのが恒例ですが、プールの上に被せるテントが早速登場しています。行政からの通達で、子ども達の熱中症対策だけでなく、職員の熱中症対策も行うよう指導されております。この気温はどこまで上昇していくのか、いつまで続くようになるのか、そんなことを考えずにはいられません。そう遠くない未来に、園庭にシェードという日除けを設置することになるでしょうし、そうした投資も考えていく時代になっています。
さて、6月は学年毎の参観日もありましたが、年中・年長組は田植え前の田んぼで“どろんこ遊び”を行いました。ご自宅も含め、子ども達は普段は清潔でツルツル・ピカピカ・フカフカの環境で生活していると思いますが、それとは真逆の環境に触れる経験をします。田植え前の水田はいわば泥の水溜まりですし、足を入れるとヌルっとして、どこまで足が沈んでいくのかも分かりません。そこに踏み込んでいくことは、我々大人が思っている以上に子ども達の勇気が必要とされます。年中の子ども達の中には最後まで拒んだお子さんもいました。私達も子ども達を誘いますが、強制などしません。しかし、それは去年も一緒です。今年の年長組は遊ぶときの夢中度こそ違えど、みんなで入って、最後にみんなで記念撮影をしました。きっとご家族で同じことをしようとしても、中々難しいことでしょう。でも、友達と一緒だと何故だかやってみようと思って、勇気が出てしまう。“みんなと一緒なら”。これが集団の力、友達の力を借りて一歩を踏み出し、それを乗り越え、自信を付けていくプロセスなのでしょう。そして、その体験の共有が子ども達同士の固い絆に変わっていきます。これからの成長が楽しみです。
そして、固い絆が生まれるのは大人達も一緒です。先週末には本園PTAの懇親会が行われました。総勢40数名の大人達で、大変楽しい時間を過ごすことができました。時々お話することですが、本園のPTA活動の意義は他の園さん、他の学校種とはおそらく違っていて、建学の精神と密接に関わっています。創立者の祖父は自分の息子(私の父)が小学校時代にPTA会長をしていて、充て職で小学校の隣りにあった幼稚園の園長もしていました。その時に、保護者と園(学校)が共に力を合わせて子ども達を育てていくことの素晴らしさに感銘し、自分で幼稚園を設立しようと考え、東幼稚園が誕生することとなりました。ご家庭と園がそれぞれ協力し合い、子ども達のためにというベクトルを一緒にして頑張っていく。そういう園であり続けたいと思いますし、そこで育った子ども達が未来の延岡を、日本を、世界を平和で心豊かに過ごせる世界を作ってくれると思っています。4役さんはじめ、役員になってくださった皆様、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。楽しい1年にしてくださいね!
園長 三宅貴之
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